※現在、リティンパは中止しております。

リティンパとは

リティンパとは、穴の開いた鼓膜を再生する治療です。

鼓膜に穴が開いていて（鼓膜穿孔）、自然閉鎖が望めなくなっている状態を慢性中耳炎といいます。

治療は、鼓室形成術という手術が原則です。

鼓室形成術は一般に入院で行われます。穿孔の閉鎖率は、99％以上です。

入院をしない簡便な手術方法として、鼓膜形成術があります。

鼓膜形成術は、日帰りで出来るというメリットがあります。

鼓膜形成術も鼓室形成術同様に、耳介の後ろを切って組織を取り出し、それを使って鼓膜を再生するという手術方法のため、耳介の後ろに麻酔をかけて切開、縫合をする必要があります。

これに対して、最近開発されたリティンパという治療は、人工材料を穿孔に移植して鼓膜の穿孔を塞ぐため、耳介の後ろを切開する必要がありません。

移植からほぼ2週間～3週間ぐらいで、自分の鼓膜が再生して、鼓膜穿孔を閉鎖させます。

穿孔が閉鎖する可能性は70％くらいと言われています。

処置の方法

まず耳の周辺に麻酔の注射を打ち、耳に麻酔をかけます。

この治療で痛いのはほぼその注射だけです。

その後、耳の中での処置のみで治療が完成します。

治療の時間は約30分です。

治療から約4週間で、鼓膜が再生します。