嗅覚障害

嗅覚障害とは?

嗅覚障害は、においを感じなくなる病気で、2つの原因が考えられます。
1つめは部分的な鼻づまりでにおいを感じる細胞まで空気が流れなくなることです。
2つめはにおいを感じる細胞の機能低下です。2つの原因が同時に発症している場合もあります。

治療内容

原因を特定するために、にんにくのにおいのするビタミン剤(アリナミン)を静脈に注射し、血流を通して直接においの神経に
ビタミン剤のにおいが届くかどうかを確認します。
また、ファイバースコープによって鼻の中の状態を確認します。
これらの診察によって原因を確認して、それに応じた治療を行います。
においを感じる神経の異常が原因の場合には改善しないこともありますが、近年漢方薬によって治療するケースも報告されています。
頭痛や視野狭窄などの症状がみられる場合には、脳の疾患の可能性を考慮して、大学病院などをご紹介することもあります。

お気を付けいただきたいこと

治療の開始が早いほど治療の効果が高くなります。
「いずれ治るだろう」と思わないで、1週間以上症状が続く場合は耳鼻科へご相談することをお勧めします。