メニエール病

メニエール病とは?

メニエール病とは「めまい」と「難聴」を発作的に繰り返す疾患です。「耳鳴り」をともなうこともあります。耳の奥の内耳という器官にむくみが生じ(これを内リンパ水腫といいます。)それが内耳の組織を圧迫することによって発症します。原因はよくわかっていませんが、肉体的・精神的ストレスも関与していると考えられています。

メニエール病は主に片側の内耳に発症しますが、まれに左右両側におこる方もいます。メニエール病は脳からくる疾患ではないので、生命の危険性はありませんが、発作を繰り返すうちに徐々に聴力が低下する例もあります。なおメニエール病の中には、難聴のみ繰り返すタイプ『蝸牛(かぎゅう)型メニエール病』と、めまいのみを繰り返すタイプ『前庭(ぜんてい)型メニエール病』もあります。

メニエール病の治療方法

メニエール症は今のところ、完全に治すことは困難です。そこで治療は、発作時の症状を軽減しすることと、新たなる発作を防ぐことが目的になります。
診察はめまいと聴力の検査によって症状の確認をおこない、症状に応じて薬を処方します。症状のひどい場合には点滴を行う場合もあります。

日常生活で気を付けていただき事

過労やストレスがきっかけとなるケースが多いので、規則正しい生活を送り、疲れたら休み、ストレスをためないようにしましょう。
発作の時は安静を保つようにしてください。
激しい頭痛、手足のしびれ感、舌のもつれ感などを伴う場合には他の病気(脳卒中など)の恐れもありますので、救急病院または脳神経外科を受診してください。